留学準備

 

まずは本学の留学指針を熟読してください。手続きや危機管理等、非常に重要です。

※学内手続き等で対象プログラムとなっていない場合、工学研究科インターナショナルオフィスに確認してください。

工学部生の留学とライフデザイン

「留学すれば何かが変わる」「今の生活に迷いがあるから環境を変えたい」「進路を悩んでいる」「将来何をすればいいか分からない」「留学すれば内向的な性格がオープンになって友達がたくさんできる」・・・

環境を変えるという意味では留学はよい機会かもしれません。しかし、環境が変わったからといって答えが見つかるとも限りません。留学はお金、時間、そして、多大なエネルギーを要します。

「留学すればなんとかなる」ではなく、自分自身で留学をデザインしましょう。せっかく留学の機会を得て、半年、1年、と海外で過ごしても何も変わらない人もいます。英語が上達しない人もいます。なぜ留学をしたいのか、それを達成するためにどんな行動が必要か、帰国後どんな人物になっていたいか・・・

チャンスが勝手にやってくるとは限りません。自分で掴みに行きましょう。留学を生かすも殺すも自分次第です。留学をすることがゴールではありません。1年後、2年後、5年後、10年後、どんな人物になっていたいですか?そのためには留学がどう影響するでしょうか?自分の人生のビジョンをダイナミックに想像することが留学計画のファーストステップです。

人生のビジョンは「固定」ではありません。その通りにならなくてもOKです。今現在、留学前、留学直後、留学前半、留学折り返し地点、留学後半、帰国後、その都度「自分を見つめ直す時間」を設けましょう。なぜなら、留学中はより多くの刺激を受け人生における選択肢が広がるからです。留学中、1ヶ月に1度、数ヶ月に1度、など、出来事や自分の心境などを振り返り、留学前に考えていた人生のビジョンを修正するべきかどうか見つめる時間をつくることはとても大切です。新しいビジョンが築けたら、そのためのアクション・プランを考えましょう。留学により帰国後の進路が予定から大きく変わっても問題ありません。

自分の人生や未来を選び取り切り拓くのは自分自身です。将来のキャリア、そして、自分の人生における「武器」としての留学をデザインしましょう。

工学部生の留学モデル 

例えば・・・

入学前海外研修 → (2年生)学生国際工学研修 → (3年生)SAP → (M1)交換留学/COLABS

これは一例で、いつ、どのぐらいの期間留学をするか、また組み合わせ方も自分次第です。低学年の間に短期研修(数週間程度)に参加することで、海外の学習・生活環境を体験したり、現地の学生の学習・研究に対する姿勢に刺激を受けたりしながら、より長期の留学につなげる心構えとスキルを養われるでしょう。

留学の「ソフト面」をイメージ

留学の成果・成長

留学は体のいい休学や旅行ではありません。学習・研究など学業面での成果を得ることはもちろん重要で、そのための努力も必要です。そこは大前提ですが、例えば成績評価や単位取得など、目に見える成果を感じられなかったとしても、留学の意義や価値は十分にあります。それは、人間としての成長です。様々な「気づき」を得ることも留学の醍醐味なのです。

例えば、タイムマネジメントが上手になるかもしれません。周りに、ワークライフバランスを考え実践している人がいて刺激されるかもしれませんし、留学に関する膨大な手続き関係やストレスに忙殺される中、締め切りや優先順位を考えて作業にあたる習慣がつくかもしれません。空気を読んだり、他人を認めたり褒めたり、意見が言えるようになったり、話しの順序や構成が変わったりするかもしれません。また、口調に抑揚がついて自己表現が豊かになったり、自分自身に責任が持てるようになったり、自己肯定感が上がったりと、主体性、決断力、自信感、責任感、行動力、創造力、そのような「人間力」を高めるチャンスです。そしてその人間力は、国際舞台で活躍するだけでなく、これからの日本を生きていくために必要な要素です。

衣食住の確保

留学には、留学願の提出、ビザの取得、入寮申請、など手続き関係が多いイメージがあります。しかし、EngIOが学生の留学において最も力を注いでいるのは心身の健康第一の理念で、その基盤となるのが留学中の衣食住です。

文化や生活様式が異なるため、日本での生活様式をそのまま現地で継続できるとは限りません。留学生活が始まってしまえば、チューターなどの支援を受け対処できるでしょう。しかし、特に、不安や緊張が高まっている渡航直後や、留学生活終盤のゆるみが出る帰国直前及び直後は、想定外だったり、何とかなると思っていたり、あまり重要だと思っていなかったりするようなことが起こりがちです。

例えば、衣類や日本食等の荷物の送り方や海外に送ってはいけない禁忌品のこと、現地の寮の備品(寝具は自己調達という場合も多い)、帰国後すぐに入居できる仙台のアパートや寮があるかどうかなど、細かい部分までイメージしておくことでスマートに対処することができます。

単位互換と留年の可能性について

留学に適した時期や期間は、学科・専攻や個人の単位取得状況により異なります。 応募前に必ず、留学時期や留学期間、帰国時期、留学中に履修すべき科目、帰国後の単位互換の見込み等を確認してください。確認が不十分のまま留学してしまうと、留年や、帰国後の履修登録を逃す等の恐れがあるため十分注意してください。また、事前に留学中の履修希望科目を決めていても、協定校の事情により授業直前になって開講しないことが決まる等のケースも稀に見られることを心得ておくようにしてください。

※確認先:所属学科の教務係の教務委員教員もしくは留学担当教員(当オフィスではありません)

留学先の決め方

留学先国・地域、大学の法律や規則等により、交換留学生に許容される行動が異なる場合があります。何が自分の目的や性格に合うのか、どのような環境で留学生活を行うことが有益か、留学先のえらび方は人それぞれです。

参考

  • 留学目的(学習・研究面、生活面)を見つめ直す
  • 協定校の学習・研究スタイル、特徴などをウェブサイトで調査する
  • その国の文化、歴史、人々、政治・経済、科学技術・・・など、自分の興味・関心と重なる部分を探る
  • 単位互換可能な科目があるかどうか、自分の留学期間中に開講されるかどうか
  • 学年暦(Academic Calendar)が自分の留学計画及び将来計画に合うかどうか

危機管理・アシスタンスサービス

日本の常識は世界の常識ではありません。留学に最も大切なのが危機管理です。以下のリンクを熟読し、有意義な留学生活にしましょう。

また、工学部・工学研究科では、日本エマージェンシーアシスタンス株式会社と契約しており、OSSMA (Overseas Students Safety Management Assistance) へのウェブ登録により留学中の様々なサポートを受けることができます。 

OSSMAについて

OSSMA Plus パンフレット

加入手続きフロー

学内の担当部署について

留学プログラムは、主に、全学で実施されているものと工学部・工学研究科で実施されているものの2種類です。

全学
東北大学グローバルラーニングセンター
原則、行先が大学間協定校の場合

主な担当プログラム

  • 交換留学(大学間協定校 (GE3加盟校含む) )
  • COLABS
  • SAP
  • ファカルティレッド(FL)プログラム
  • UCB大学院生派遣プログラム
  • 上海交通大学Fostering Global Human Resources
工学部・工学研究科
工学研究科インターナショナルオフィス
原則、行先が工学部・工学研究科の部局間協定校の場合

主な担当プログラム

  • 交換留学(部局間協定校)
  • COLABS(希望留学先が部局間協定校の場合の協定校との連携)
  • 協定校サマープログラム(部局間協定校)
  • テーラード・サマープログラム
  • 学生国際工学研修
  • MIT派遣プログラム

留学アドバイジング

工学部・工学研究科の留学アドバイザー教員に個別に相談してください。

インターナショナルオフィスの留学アドバイジングでは、異文化適応/コミュニケーション、国際対応力、語学力向上、留学中の学習法など、留学の総合的な意義について相談が可能です。「○○分野に強い大学を教えてほしい」や「留学希望大学の授業と本学授業との互換性を判断してほしい」のような各分野に特化した相談は、自身で協定校HP等を調査のうえ、各学科・専攻の教務係を通して専門の先生に相談するとより有益です。

海外派遣プログラム実施における判断について

海外派遣プログラム等により学生を海外に派遣する場合、「東北大学 学生の国際交流に係わる危機管理マニュアル」に基づき、実施、中止、延期、継続及び帰国の判断をします。

1.留学先国・地域の情勢

外務省海外安全ホームページ上にある「安全対策の4つの目安(カテゴリー)」及び「「感染症危険情報」の4段階のカテゴリー」のいずれかにおいて、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」以上に該当する国・地域への留学等は延期または中止し、すでに滞在している学生がいる場合は、留学等を中断し帰国させます。

2.派遣先国・地域が日本からの入国を許可している

行先国・地域の入国管理等に係わる正確な情報収集及び状況把握に努め、行先国・地域が日本から又は日本人の当該国・地域への入国を許可しない場合は留学等を延期または中止します。

3.派遣先大学が留学生の受入を許可している

派遣プログラム担当教員と派遣先大学等の教職員の連携により正確な情報収集及び状況把握に努めたうえ、留学等の延期、中止、または、すでに滞在している学生がいる場合は留学等を中断し帰国させます。

本項目には次の場合を含みます。

・派遣先大学等における学業継続が困難(学力不足、自然災害等)となった場合

・派遣先大学等で懲戒処分を受けた場合、または、派遣先(国・地域)で国外退去処分等の対象となる行為について容疑が生じた場合

・派遣先大学等周辺の自然環境の悪化等、生活の継続が困難化してきている場合

4.個人的事情

派遣プログラム担当教員と派遣先大学等の教職員の連携により正確な情報収集及び状況把握に努め、学生の留学継続の可否及び帰国の必要性について判断します。

本項目には次の場合を含みます。

・病気、怪我、学業や研究等の継続が困難となる疾病(精神科疾患を含む)

・犯罪

・その他(家庭の事情等) 

5.本学が海外留学を許可している

 

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